大きく分類して国内FX業者を使うか海外FX業者を使うかの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットは下表のようになります。
🇯🇵国内FX業者 | 🌊海外FX業者 | |
メリット |
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デメリット |
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メリットの部分は良いとして、ではデメリットのリスクをどうヘッジすれば良いか?
至ってシンプルな解決策ですが、結局、答えは
ひとつのFX業者のみで取り引きせず、投資資金を複数のFX業者に分散する
ことに尽きます。特に海外FX業者の選定は、ブログなどで紹介されていてもアフィリエイトのケースも多々あって鵜呑みにすると痛い目に遭う可能性もあります。情報は複数かつ大量のソースから得て、自分なりに解釈するようにしましょう。
A-book、B-bookのどちらの業者なのか、出金拒否の情報など気にすると良いでしょう。当然、海外の業者情報は日本語よりも英語の方が多く存在します。「A book B book forex brokers」などのキーワードで検索すると良いでしょう。ちなみに B-book 方式はブックメーカー、日本語だと合法ノミ屋と言えば理解しやすいでしょうか。つまり業者は取引所に発注をせず顧客と業者間だけで取り引きをする業態です。
そして、大暴落は一定周期で必ず訪れるものと考えてください。国内FX業者の場合、ゼロカットが無いため、大暴落したらヘタすると破産に追い込まれる事もあります。基本的にはロスカットが作動して投入金額を下回る事は通常時あまりありませんが、急激な大暴落となると業者側でのロスカットが間に合わず、証拠金がマイナスとなります。そのマイナス証拠金はローンと同じ負債=借金となり、業者に一括返済しないといけません。FX証拠金取引は株式の信用取引と同じです。
今年中にもレバレッジは最大10倍に規制される方向ですが、あくまで余裕資金で投資するようにしましょう。
下記サイトで月別ロスカット未収金状況を見ることができます。http://www.ffaj.or.jp/monitoring/account.html
直近では2017年10月にロスカットが多発していますね。これは何らかの大暴落があった事を示します。この時はトルコリラの大暴落です。なぜトルコリラが大暴落したかというと、トランプ大統領がトルコ国民に対し米国ビザの発給を停止したからです。なぜトルコに米国がビザの発給を停止したかというと、在トルコイスタンブール領事館に勤務するトルコ人職員が、2016年7月に軍の一部勢力が蜂起して発生したクーデター未遂事件に関連する容疑で逮捕されたので、その抗議です。
このように、世界の動きに敏感にならなければ、大暴落をまともに食らってしまうのもFXの特徴ですね。ちなみにトルコへのビザ発給停止制裁は 2017年12月28日に解除が表明されました。
ただ、大暴落は悪いことだけではなく、ポジションを取っていない人にとっては、大チャンスとなります。大暴落すれば次は反発して高騰します。底で買って天井で売るのが定石なので、大暴落して底になったと思えるならポジションを取るチャンスです。
トルコリラもこのように底打ちした後は上昇に転じました。
通貨ペア
FX投資では通貨ペアの選択も大事です。その国の政治や情勢が不安定な通貨ほど乱高下の振り幅が大きいので、最初はドル円、ユーロ円、ユーロドルあたりのスタンダードな通貨ペアを選ぶと良いでしょう。それでも有事危機や経済危機など大きなイベントがあると大暴落することもあります。レバレッジを低めにしておけばリスクも下げられます。極端に言えばレバレッジ1倍でやっておけば大損する事はまずなく、ドル円なら円安、円高はいつかは戻るのですから、低レバレッジにしておけばロスカットで資金強制没収される事もありません。
リスクとリターンは表裏一体なので、年利5%目標くらいにしておけば、それほどリスクもなく目標達成しやすいと思います。いきなり資金を2倍にしたいのであれば見込みが失敗して資金ゼロにもなるのです。ハイリターンを望めばハイリスクになり、ローリスクを望めばローリターンにしかならないのは道理です。